認知症ケアにおけるマルチモーダルLLMを活用したデータ駆動型ケアコーチング生成の検討
Abstract
本稿では,認知症ケアにおいてマルチモーダル LLM を活用したデータ駆動型ケアコーチング生成の手法について検討する.認知症ケアの質の向上には,経験豊富な介護者による指導が不可欠であるが,指導機会が限られていることが課題である.近年,大規模言語モデル(LLM)が注目されており,これをケアコーチングに応用することで,より効率的かつ効果的な学習支援環境を構築することを目指している.本研究では,認知症ケアの実践データをマルチモーダル LLM の入力として与えてケアコーチングを生成する枠組みを提案する.実際のケア実践ビデオに対して,マルチモーダル LLM によるコーチング生成を行い,従来の人によるコーチングと比較を行った.その結果,マルチモーダル LLM によるデータ駆動型のアプローチが認知症ケアスキルの学習において有用であることが示された.
Type
Publication
第30回高齢社会デザイン (ASD) 研究会