360° 没入型コンテンツを用いた PX 体験による感情状態の分析
Abstract
認知症ケア高度化のための人材育成教育として, 没入型映像を活用したシミュレーション教育が盛んになっている. その中では, 患者の視点で体験するコンテンツも容易に作成が可能になり, PX (Patient eXperience) 体験教育も行われている. しかし, 体験時の状態を客観的に評価するための研究が少なく, ラーニングアナリティクスの実践につながっていない. そこで, 本研究では PX 体験を行っている際にウェアラブルデバイスで皮膚電気活動 (EDA) をセンシングすることで, 体験時の客観的な精神的発汗を評価する方法を検討した. 360 没入型映像を活用してケアプロフェッショナルの専門家によって, ケアを体験できるコンテンツを作成した. 本コンテンツを活用して, 評価を行った結果, 驚きに関する主観情報と EDA の値の変化に関連があることが示唆された.
Type
Publication
第28回高齢社会デザイン (ASD) 研究会